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長く続く回廊、そこに湧く事が絶えないダーカーをアークス達は駆逐していく。
「そぉれ! いっくよ〜!」
「はい!」
「覇ァ!」
赤雪のアザースピンで集中するエネミーを目掛け、さどじまのタリス・ブラウルフトが投擲され、イル・バータで凍り付く瞬間を狙いダグラスが薙ぎ払う。
同じチームならではの連携だった。
マァナは紅葉姫の優美な刀身を縦横に払いつつ、シェスファを庇うようソニックアロウなどで援護を放つ。
「この程度?」
キュクロネーダ、サイクロネーダなどの中型が壁として現れればサクリファイスバイトで力を奪い、細身の刀身を剛刀として振るう。
羅刹の乙女……悪鬼を踏みしめる女神の姿のように、凄惨でもあり神々しい。
シェスファもその経験不足を補う様に懸命な身のこなしで、宙を舞い、時に速射、連射を重ね周囲を援護する。
弱まる敵が居れば、ハルがイル・メギドの掌握で跡形も無くダーカーを消し去る。
無邪気に微笑みながら、無尽にテクニックを使う姿は、楽しげで余裕綽々だ。
追い込まれようが罠であろうが、生き抜く為に必要なのは気力であり、前に向かう意思だ。
ハルはそれをよく知っているからこその姿。
鼓舞するように陽気な声が高らかに響く。
くるくると回すロッドに余裕と高揚感が見える。
「もっともっといくじぇ!」
ウォーリックとブラウリヒトは互いに背を預ける形で、ハトウリンドウとオーバーエンドでの多数殲滅に力を注いだ。
テレポーターへ向かい次のエリアに到達した瞬間、一同は眼を見開いた。
「デコル・マリューダ!」
二体の大型ダーカーが姿を現し、回廊狭しと立ちはだかる。
高速で動き、回転しながら放つ爪の斬激、そして追い込んだとしても強力な拘束攻撃をもつこのダーカーは一筋縄では行かない。
しかもウィークバレットのように瞬間殲滅の手段を欠く今の面々にとっては強敵きわまりない。

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「今度はあたしがイタダキ! 」
最初の先陣をマァナに奪われた為か、赤雪が真っ先に飛び出す。
エアポケットスイングの軌道で二体を翻弄する。
赤雪の陽動を察したダグラスとブラウリヒトが胴体を切り崩しに二体それぞれに飛びかかる。
それを防ごうとする誘導弾をジャストガードで防ぐと二人の背後からさどじまとハルが飛び出し闇と氷の二重奏が奏でられる。一瞬動きが鈍る隙を逃さず、マァナのオーバーエンド、ウォーリックのカザンナデシコと発動時間がかかる技が、タイミングを合わせて放たれる。
隙を見せた所へ間髪入れず赤雪がさらに身軽さを活かし舞う。
放たれるブレス、散弾とそれぞれに被弾が無い訳ではない。
だがそれに怖じけず、それぞれの斬激、テクニックが連続し強襲し一段、二段、三段と、デコル・マリューダの胴体がダルマ落としの様にたたき落とされる。
その破壊された痛みをダーカーは感じるのか?
さながら痛みに悶絶するよう回転しながら両腕の爪を振り回し暴れ出す。
その爪目掛け、踵を落とそうとしたシェスファが爪の直撃を受ける。
「シェス!」
たたき落とされる瞬間を救いに向かったウォーリック目掛けもう一体のデコル・マリューダが胴体を顎の如く大きく開き、捕縛し強烈な電撃の檻を生み出した。
「グゥッ!」
苦痛に悶絶するウォーリックを救うようにハルの放つ闇の掌が縦横を舞う。
「闇は闇に還れ……」
細めたハルの眼差しは普段よりも鈍い光を放つ。
「ご飯のオカズにもならないダーカーなぞ、果てるがいい!」
瞬時に普段の陽気なかけ声に変わるとデコル・マリューダの両爪は砕かれ、背後から準備をしていたシェスファがラスト・ネメシスを弱点である頭部目掛け放っていた。
凝縮されたフォトンの矢が貫き頭部にひびを入れると、ウォーリックを檻から開放し、解き放たれたウォーリックのダガーがレイジングワルツからファセットフォリアへの連携で一体へとどめをさす。

残る一体へギルティブレイクからの連続攻撃をダグラスが放ち、更にさどじまが隙を作らせる為に、そして次成る攻撃の布石の為にイル・バータを放つ。
デコル・マリューダが動きを鈍らせた隙を、赤雪のグラップルチャージからホールディングカレントへの連携が見舞われた。

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ふらふらと回転もままならぬ姿へ容赦なくカイザーライズを叩き込み、また一つダーカーの姿が消えた。
「これだけ……じゃないよね。」
ここまでの激戦でやや肩で息をする赤雪だが油断の色は無い。
「そうね、黒幕もしびれを切らして出て来ないかしら?」
マァナがそう言うと同時に、ウォーリックが膝を落とした。
「……」
共鳴する何かにその感覚を混濁されたような姿。
それはクローン八代が共鳴で苦痛を帯びた姿に酷似していた。

回廊に響く乾いた拍手。
なおかつ抑揚を込めながらも冷ややかかに響く声。
「ようこそ諸君。なかなかの活躍だ、実にいい。そして何よりもそれが滑稽だね。」
嘲笑しながら現れる姿はかつてアークスを掌握し、シオンを失わさせる元凶と成った憎むべき男。
その姿は相も変わらず独善的で、全てを嘲笑うようなシニカルさと冷酷さを兼ね備えていた。
一度は倒し、そしてコピーすら倒したはずのこの男は本物か、それとも何者なのかすら一同は判断をあぐねた。
「……ルーサー!」
苦痛に絶えるウォーリックがゆらりと立ち上がる。
力を貸そうとシェスファが駆け寄るが、何が起きるか分からない状況で側に射させるのは危険と、止まるよう手で意思を示した。
「仕上げもそろそろか……」
値踏みする視線はウォーリックを見据えている。
まるで食材を選別するように、人を見る目ではない。
「うん、実に頃合いだ。」
端正だがおぞましい微笑みを浮かべるとウォーリック目掛け、闇の種子の弾丸が放たれ、その胸を射抜いていた。
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偽りの道化師【18】

補足と追記【7】

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ハル

ラストに向けて加速するバトル!物語を飾る迫力のSS!
そして間に合わないハルさんのSS!
…違うんです…いざないが全然来ないから、侵食されたマザーシップに行けないんです…_(:3」∠)_

2014年08月21日 07:36

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ウォーリック

Re: タイトルなし

>ハルさん
本人すらいざないSSが間に合わない状況!
そしてハルさんは物語の精神的骨格で大事な役割をおってるから、まだまだ何だかカッコ良いシチュやらはここからだ!
ほんと18-19まではお待たせする時間殆ど無しに行くと思います。

2014年08月21日 08:00

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マァナ

更新お疲れさまー!戦闘の描写やっぱり上手くて引き込まれたw
そして何をする気だルーサー!続きが気になるので無理しない程度にはよはよー(ぇ

2014年08月21日 09:40

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ウォーリック

Re: タイトルなし

>マァナさん
デコル駆け足になりましたが、残り3話をどう見せるかですね。
一歩間違えは超自己満になりかねない19話も待ってますんでw
18話は早めのアップ行けると思いますので、お楽しみに!

2014年08月21日 11:05

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赤雪

執筆お疲れ様です!

ゼルシウス紅は背景と混ざっちゃって見辛いかなと思いつつ、自分の妄想設定優先で衣装選択しちゃったけど、案の定見辛かったw
今週はいざない金曜日の午前中1回きりなんだね……完結までに皆でSS撮りにいくことは無理そうだね……残念!

ついに姿を現したルーサーさん!クライマックスまで目が離せない展開が続きそう!!

2014年08月21日 11:51

comment avater

ウォーリック

Re: タイトルなし

>赤雪さん。
いや、もっと酷いお願いをするかも知れんのだ……ご期待あれ?
デコルいっぱい取っててくれて助かりました。
ある意味前哨戦代わりと言うか、スパイスに成って感謝。
ゼルシウスはドンマイ!

2014年08月21日 14:06

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