最終回まで読了頂きました皆様、改めてお礼申し上げます。
GJなどでも声援を頂いたり、毎回コメントへ書き込んでくださったり、何げなくお会いした時に呼んでますよ〜と仰って頂けたりと感謝ばかりです。

臭いまでの王道、絆とかそうしたものが好きなので、結果こういう形の最終回をとりました。
絆……人は一人かも知れないけれどそれだけで生きる事も戦う事も困難で、依存するのではなく信じて想いを託し、共に居る事で力は増す、困難を乗り越える事が出来るんだと、そういう想いを改めて自覚していったので今はこれが出来る限りの最終回だったと思います。
リハビリ代わりの部分もあったので、もちろん作品としての不満点というか欠点もありますが……。
楽しんで執筆する事が出来ただけでも収穫は大きかったです。

長編になった自己との戦い、悪リック(笑)との戦いはどうしようかと本当に悩みに悩んだ回でした。
自分を騙して悪として戦う、とシチュエーションが当初の構想だったんですが、それも何かおかしいだろうと。
自分ならどうする?と本当に問い返して自分ならギリギリまで潜み時を狙うだろうと、詰め将棋をする感覚でルーサーを追いつめた気分でした。

赤雪さん、マァナさんのお二人はご本人がたの想像以上に大きい扱いとなり驚かれたという状況でしたが、頂いたバックボーンが想いの深いものだった事、僕が作品中で遊んでいいなと思えるガチガチではない自由さもあった事で、ある意味ヒロイン級として扱わせて頂きました。まぁ主人公と絡みがないヒロインって……とも言われても仕方無いですがw

シェスやハルさんもまた読んで頂いて分かる様に、やっぱり恋愛ヒロインでは無いんですよね。
主人公なのに色気不在という、そういう意味ではウォーリックはラノベ的主役失格なんですが……要素がありそうなシェスはサードキャラなんでそんな展開は無さそうかな?
P4の奈々子ポジションなのに可哀想とか言わないようにw

ハルさんはソウルメイト的な描写をさせて頂きました。
出演キャラの中でプレイ期間の付き合いが最も長く、色々とクエストを乗り越え、楽しい時もそうでない時も共に遊んで来た友人だと思っておりますので……もっと活躍の場を出したかったのですが、いかんせん筆者のテクニックの経験が不足していたので、ブリュー戦以降はどちらかと言えば一同の精神的タフさの象徴になって頂きました。

その他の出演キャラの皆様も楽しく書かせて頂きました……ダグラスさんは書いててシビレる漢のカッコ良さをと思ったり、八代さんなどは実はご本人とてもお茶目なんですが、ストーリー上はシニカルにカッコ良く書かせて頂きました。

エピローグのマァナさん編は八代さんご本人が恥ずかしくなる程まで、恋愛描写を強めさせて頂きましたが、マァナさんの提供してくださったSSがあまりにも優しくて、夕日も素敵だったと言う事、それと劇中に入れようと思いながら出来なかったポイントが2点ありまして、それを集約したらあのエピローグになりました。
劇中、本来はリリーパで八代さんの敵側にいた真意を明かしたり、復活後に「馬鹿ね」のくだりを……と思っていたのですが、ご存知のとおりPSO2のストーリーに「馬鹿」を繰り返すシーンが入ったりした為、被りを防ぐ結果変更しエピローグに集約した事で個人的にはロマンティックになったかなぁと思ったりしています。 記事を読む →
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崩れ落ちるファルス・アンゲル。
だがそれは真の姿に変わる序章でしかなかった。
「DF【敗者】!?」
更に巨大で、莫大なエネルギーをもつ存在へシェスファが恐れをもって名を呼んだ。
「貴様らに踊らされた僕はさしずめ【道化師】(クラウン)か……」
自嘲を込めたDFの声が響く。
「【敗者】であろうと【道化師】であろうとも僕はDF……この力とくと味わえ!」
振り下ろされた巨大な刃が盤上の床を叩きつけ、一同を吹き飛ばす。
外見こそ同じだが【敗者】にはない底知れぬ何かがこのDFにはある。
それは対峙しているこのアークス一同が感じる戦慄だった。
「ははは! アークス風情が!」
連息で振り下ろされる剣の衝撃はその範囲も広く、逃げるだけでも精一杯……巻き込まれればその威力で意識すらとばされかねない。
余裕に満ちた嘲笑がフィールドに響く。
「悔しいけど【敗者】以上?……対抗策は少ない……か」
苦々しく赤雪が呟くいた。
叩き付け、薙ぎ払う。
単なる物理攻撃だけで歴戦の彼らが追いつめられて行く。
単純な事だが治癒と致傷の幅に差がありすぎるのだ。
癒える前に傷を負わせ、深さが手遅れになるよう、それを楽しむかの如く【道化師】の刃が弄ぶ。
疲れを消せぬうち、マァナが膝をついた。
まだ未熟なシェスファを庇う動きをしていた為に、他の面々よりも疲労が蓄積し、身体に想像以上の負荷がかかっていたのだ。
「マァナさん!」
気がついた赤雪が僅かでも位置をずらせないかと懸命に走る。
だがそれも及ばず無情に縦に振り下ろされる剣。 記事を読む →

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採掘場跡の深奥。
ドーム状の枠から続く作業用クレーンのワイヤーに吊り下げられた拘束状態のシェスファが気を失った様子でぐったりとしている。
そしてクローン八代の姿が見えた。
だがそこにもう一つの影がある。
闇色のパニッシュジャケットに身を包んだウォーリックだ。
それを認めたルーサーは歓喜した。
「器自ら跳んできたか……ならば……」
ふわりと闇の羽を送るとともに自らの意識をウォーリックへと同化させDFとして取り込み始める。
「……もう前座は不要だ。」


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クローン八代を下がらせ、召還するつもりであった眷属を引き下がらせる。
意識を僅かに集中させるだけで、クローン八代の身体が糸の切れた人形の様に倒れた。
名無しを消去したためコントロールする信号が途切れたのだ。
「さぁ、今は名を呼んでやろうアークス……いやウォーリック。」
「一体!? クローンではない……のか?」
動揺を隠せないウォーリックへルーサーと化しつつある肉体が歩み寄る。

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「感謝しておこう。成熟した器を丁重に運んでくれた事をね。」
ルーサーの掌から舞う黒い羽に包まれるとともに、ウォーリックのパニッシュジャケットは白から闇に染められていった。
「はははっ! 愚かなるアークスよ! 僕の新たな器になれる事を感謝するといい! 僕はシオンの縁者となりDFでもある、全てを識るものとなるのだ!」
高笑いするルーサーの声に抵抗するようにウォーリックが声を振り絞った。
叫ぶ訳ではない。力を込めながら願う言葉だった。
「僕を…撃て! 今しかない……シオンがそうしたように! 完全なる支配の前にだ。」
「そんな!?」
「出来ないよ!」
動揺するマァナと赤雪が無意識に一歩後退した。
殺せというのか。困惑で一同が静止しする。
語ればルーサーに悟られる。必要以上に考える事もまたシンクロされれば思考を読まれる可能性もある。
「いや、やるよ。」
その中でたった一人だけ、ハルが一歩踏み出した。
「ハルさんには分かるよ。ウォーリックさんがあの目をしてる限り、信じる。」
ゆっくりロッドの後部を回し、テクニックのチャージをする。
シェスファがすがるようにハルを止めようとするが、ハルの張り詰めた空気に気圧され動けなくなった。
「……約束したはずだ。」
かすれたウォーリックの声は苦痛を耐えるだけでは無く、精神の支配に抗うそれだった。
「頼む……ハルさん……僕を撃ち、跳ばすんだ!」
その言葉の意味を理解したハルは的確にダーカーの因子の中心を狙い、イル・メギドを放った。
「決着を付ける!」
テクニックの衝撃を受けたウォーリックはそう叫ぶとこの場から消失した。
あたかも最初からこの場に居なかったように。
失われたという喪失感よりも、居なかった……その様な錯覚を感じる。
ウォーリックと言う人物は本当にここにいたのか。
その事すら疑わしく思える程だ。
「兄様ぁ!」
シェスファの悲痛な声がこだまし、全員を現実に引き戻した。
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長く続く回廊、そこに湧く事が絶えないダーカーをアークス達は駆逐していく。
「そぉれ! いっくよ〜!」
「はい!」
「覇ァ!」
赤雪のアザースピンで集中するエネミーを目掛け、さどじまのタリス・ブラウルフトが投擲され、イル・バータで凍り付く瞬間を狙いダグラスが薙ぎ払う。
同じチームならではの連携だった。
マァナは紅葉姫の優美な刀身を縦横に払いつつ、シェスファを庇うようソニックアロウなどで援護を放つ。
「この程度?」
キュクロネーダ、サイクロネーダなどの中型が壁として現れればサクリファイスバイトで力を奪い、細身の刀身を剛刀として振るう。
羅刹の乙女……悪鬼を踏みしめる女神の姿のように、凄惨でもあり神々しい。
シェスファもその経験不足を補う様に懸命な身のこなしで、宙を舞い、時に速射、連射を重ね周囲を援護する。
弱まる敵が居れば、ハルがイル・メギドの掌握で跡形も無くダーカーを消し去る。
無邪気に微笑みながら、無尽にテクニックを使う姿は、楽しげで余裕綽々だ。
追い込まれようが罠であろうが、生き抜く為に必要なのは気力であり、前に向かう意思だ。
ハルはそれをよく知っているからこその姿。
鼓舞するように陽気な声が高らかに響く。
くるくると回すロッドに余裕と高揚感が見える。
「もっともっといくじぇ!」
ウォーリックとブラウリヒトは互いに背を預ける形で、ハトウリンドウとオーバーエンドでの多数殲滅に力を注いだ。 記事を読む →

ついに大詰めの舞台までやって参りました。
主な役者はここでほぼ勢揃いとも言えるかな?
まだ最終決戦前のギミックも残ってますし、次回は頂いたSSも活かしつつガシガシとバトって貰えればと思っています。

予定ではあと4話。
マァナさん、赤雪さんから提供頂いたSSも交えつつの今回でしたが、18話用のSS加工に決行手間取りましたが、上手く見て頂ければいいな。

頑張ってロビー変わるまでに話は終わらせたいと思っております。
以前よりお伝えしてる、ある幸せなイベントを実施する為にも週二ペースで完結まで持って行けたらと思う次第。
皆様またご協力お願いします。 記事を読む →

自分のを付け回す気配に周紀は気付いていた
だが彼女は気に留めるでもなく、ゲートへ向かい、厳戒態勢の解かれたリリーパへの調査願いを提出する手続きを進める。
「……」
だがそれと同時に背後の気配へ無言で圧力をかけた。
清純な少女の外見を持つデューマンの彼女だが、気迫は歴戦の戦士のもの。殺気をたっぷりと込めたそれにぴくっと反応した追跡者は足を止め棒立ちになった。
チラリ、と周紀が背後を見るとトナカイの着ぐるみが立ち止まっている。
シュールな光景だが、アークス内ではどんなファッションもあり得る。
だが周紀にはこの人物が誰か一目瞭然だった。
「……こぬさん」
「え〜、バレちゃうの? そこは何者だ! とかそれっぽくぅ……」
悔しそうに駄々をこねるkonkonを相手にするでも無く、周紀がテキパキと準備を進めて行く。
周紀はそつなく何事もこなし、冗談にも乗る方なのだがどうやら彼女の関わる事態が深刻である事を示していた。
「自分、急いでるからこれで。」
「ああ!! 待って! アタシも連れてってよ〜! 」
「自分は早く先生の加勢に行くから構ってる暇はないの。」
「……あ〜。」
更に二人の背後からジト目気味に見つめる色白の女性キャストの姿があった。
晩白柚……異世界の果実の名を持ち、本来ならばシトラス・マキシマと呼ぶべき彼女だが、何ゆえか正式な名で呼ばれる事は無い。真名を呼ばれるのを避けるのか、無意識に皆がそうしているのかも分からない。
気まぐれに真っ青な肌や赤い肌、乙女も羨む様な真っ白な肌に気ままに変わる彼女だが、今は色白の呈だった。
「何か面白い事……起きてる? わっちはのけ者なん? 」
強めの眼力で二人を睨む姿が、時折彼女を悪魔と呼ぶのが誤りではないように見える。
「ウォーさんの件? 何かハルちん達が勝手に厳戒態勢中に向かったってヤツかい?」
退屈を嫌う彼女はシップ内を思いのままに行動している為、神出鬼没の一面もあり、既にkonkonから情報を得ていた様子だった。
「……」
口笛を吹き首を振るトナカイの姿はますます怪しい。
「戦力は多いに越した事は無い、か。二人とも一緒に行こう。」
ため息をついた周紀が乗船人数の変更を手続きしキャンプシップへ向かおうとした瞬間、ゲートに緊急警報鵜が流れた。
「緊急警報発令。侵食された旧マザーシップがリリーパ上空に出現。大規模なエネミー討伐作戦を準備中。」
三人は視線を交わし合いシップへ向かった。
これはウォーリック達の件に無縁ではない。恐らく当事者であろうと言う事を感じ、一刻も早い行動に出る事を決めたからだった。 記事を読む →

アークスシップの中で名無しのフォトナーが一人、また一人と消えて行く。
だがそれを知り得るものは僅かにしかいない。
存在そのものを隠蔽されたもの達だ。
それが失われようが気に留めるものも僅かだ。
彼らの集めようとした絶望は、果たして何処へ向かうのか。

暗がりの部屋。ある身分の僅かなものたちが集う場所。
カテドラルスーツの男達が言葉を交わし始めた。
「既に事は始まっているようだ。」
重々しい口調が、苦い響きを持った。
「アークスのダーカー化……か」
「既に幾人斬ったか……元は仲間、気分の良いものではない。」
「だが状況は収束しつつある。元凶らしきもの達が次々に消されているようだ。」
「例の件はどうなった?」
「リリーパへの厳戒態勢も解かれた。ジャミミングも薄れつつ有る。連絡ももうじき取れるだろう。」
一同は頷き、また散開して行った。

赤雪たちのシップへ集合した一同は身支度を整え直し、現在に至るまでの状況の照らし合わせと、八代の様態を見定めていた。
現段階では簡単には回復する様子は無いものの一命は取り留めている。
僅かでも遅れたならば絶命する可能性があった程の重傷である為、アトマイザーでの即時的回復は見込めない。一旦は生命維持装置で維持と回復をさせる。現時点での最善策はそれだった。
「マァナさん……」
赤雪の視線に込められた想いをマァナは察して微笑んだ。
「大丈夫、八代さんなら絶対元気になるわ。だってエルダーだろうと一人で倒せるって、いつもそんな調子なんだから。」
命の灯火さえ消えなければ八代は必ず今まで通りになり戻って来る。
マァナの確信と思いはより強く彼女の心を支え背筋を伸ばさせた。

「奴らの狙いは一体なんだ。」
腕を組んだブラウリヒトがマァナを睨む様に見る。
一同の中で、唯一内部事情を知るのは彼女だけだ。
未だに疑念をもたれるのは仕方が無いだろう。
「多くのアークスの深い絶望……気にかかかるのはその言葉。」
「そしてアークスをダーカー化させるその研究……か。」
壁にもたれていたウォーリックが皆に語りかけた。

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「最悪の事態として聞いて欲しい。」
目を伏せていたが、思案していたものが形を結び、答えを告げるようだった。
「恐らく僕はダーカーになる。」
極めて冷静に、感情を込めず。その言葉の意味を自分へ落とし込んだ。 記事を読む →

いよいよ、ショートストーリー再開となりました。
公私共々、オン/オフ共々激動となった7月。体調も正直万全ではありませんが、新たに合同緊急のレギュラーとなったフレンドの皆様方と共に、絶望をパーフェクトスコアで乗り切るなど何だかワクワクしてくる楽しさを分かち合う事も出来、良い空気に包まれて来ているなと感じます。 記事を読む →

「兄様! 兄様!」
拘束を解かれたシェスファがウォーリックに駆け寄り抱きついた。
「シェス……」
それ以降の言葉をウォーリックは紡げなかった。
涙を浮かべながら上げたシェスファの笑顔が聞きたかった全てを語っていたからだ。
涙を拭うのも忘れたシェスファが息を呑んだ後声を上げた。
「兄様! 八代さんが……撃たれて……何が何だか分からない……でもあの黒い八代さんが八代さんを撃って……」
「さっきの侵蝕クローンが言っていた事はそれか。」
冷静なブラウリヒトの声にウォーリックが頷く。
「シェス、監禁されていた場所は分かるか?」
「気を失ってて……」
狼狽するだけのシェスファにウォーリック落ち着くよう頭を撫でる。
それだけでも効果はあり、シェスファの呼吸が落ち着いてきた。
「どうしたもんかのう。」
顎に手を当てつつ、ビギナーが髭を指先で遊ぶ。
彼なりに神妙な表情で思案している様子だ。

写真 1

「へっへ〜ん!」
伸ばした右手の中指と人差し指を付けて、ハルがシュッと振ってアピールした。
ウォーリックとシェスファの間に胸を張ったハルが割って入った形だ。
「ハルさん……残念な事にのう……」
「何が!? 」
ビギナーが視線をハルの胸元へ送り、漏らしたため息にハルが噛み付く。
ウォーリックが苦笑しながら、ハルの意図を察して提案した。
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